松井敦子
松井敦子(ソプラノ)
Atsuko Matsui, soprano
国立音楽大学声楽学科卒業、同大学院音楽研究科声楽専攻ドイツリート科修了。新国立劇場オペラ研修所修了。第25回ソレイユ音楽コンクール第1位及び音楽現代新人賞受賞。ウィーン国際夏期アカデミーにて第1位及びプラハ・ウィーン・ブダペスト・カジノ・オーストリア賞受賞。第10回、12回アルカモ国際オペラコンクール日本代表。その後、野村財団助成金を得て渡伊。イタリアにて、W.A.Mozart『偽の女庭師』アルミンダ役、G.Verdi『マクベス』マクベス夫人役、G.Puccini『蝶々夫人』タイトルロール、『ラ・ボエーム』ミミ役、G.Donizetti『ドン・パスクワーレ』ノリーナ役等に出演。2014年にはヴェネツィアG.Callido Festival、トレヴィーゾAltolivenza Festivalともに日本人初のソロリサイタルに出演し、現地評で「天から降ってくる温かみのある豊かな声に包まれる」と絶賛される。
日本では2013年長野県での国内ソロリサイタル開催をきっかけに、早春賦祭や童謡祭に出演するなど、日本の歌の伝承にも力を注いでいる。2016年A.バッティストーニ指揮《パルマ王立歌劇場・ヴェネツィアフェニーチェ劇場との連携公演》G.Verdi『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ役で東京二期会オペラデビューを果たし絶賛を博す。グランドオペラ共同制作《ローマ歌劇場との提携公演》G.Verdi『アイーダ』日本ツアー公演に出演ほか。
日本やイタリアにて、老人ホームや養護学校等での演奏などボランティア活動にも注力。21年難聴者音楽感受研究所主催音楽劇『王子さまのメロディー』女神イレーネ役に出演。2022年4月~12月新日本フィルハーモニー交響楽団と共にこども食堂やシングルマザーを応援する『チャリティーチャペルコンサート2022』に出演。同年、第1回G.パスタ記念熊本復興オペラ歌手コンクールにてG.パスタ財団劇場会長賞受賞。2023年イタリアでのG.パスタ国際オペラコンクールスカラシップ賞受賞。寺島文庫「みねるばの森」基金主催『チャリティー講演会&コンサート』、同基金主催『第1回、2回文庫Caféコンサート』、同基金主催・㈱ファンケル特別協力『ファンケルスカイガーデンチャリティーコンサート』等に出演。イタリアコモ湖国際オペラコンクールにて日本人唯一のファイナリスト及びコモ湖ガラ・コンサートにG.Puccini『ラ・ボエーム』ミミ役で出演。
国内外問わず後進の育成にも努めている。東京二期会会員。イタリアにて国立音楽院声楽コース講師。